熊本県八代市の【大手町 腎・高血圧クリニック】腎臓内科外来診療・夜間透析・送迎・入院施設あり

腎臓内科・人工透析科
熊本県八代市の【大手町 腎・高血圧クリニック】腎臓内科外来診療・夜間透析・送迎・入院施設あり
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院長の覚書
~令和8年熊本地震から1週間を振り返って・・~
令和8年熊本地震から1週間を振り返って・・。
7月28日の令和8年熊本地震より1週間経ち、その被害状況の凄まじさとともに、余震の続く被災地で医療活動を続ける意味とスタッフの覚悟、支援を頂いている様々な方々への感謝の気持ちを伝えたくて。
7月28日 (火)
熊本労災病院の外来が終わりクリニックへの帰り道で被災
道路が寸断されており、信号は点かず交差点は大渋滞のため1時間以上かけてクリニックに帰院。
【クリニック内の状況と復旧作業開始】
28日24時頃に透析用配管や透析の機器が問題なく稼働できることを確認。
29日は透析提供できないため、患者さんに休診となる旨を連絡。
7月29日 (水)
朝より県の医療政策課に当院の被災状況「電気と透析機器は問題ないこと。断水しており水を給水頂ければ透析を提供可能なこと」を説明。透析前後の消毒工程や透析時間・方法を節水出来る最少限に抑えて計算し、1日およそ10tの給水で透析提供可能となることを伝えた。
休日対応で出てきてくれたスタッフとクリニックの片づけなどを進めた。レントゲン装置が転倒、器械の消毒装置が落下、厨房の消毒装置が転倒、透析室や病棟のテレビの断線、ナースコールの切断など様々な被害状況が明らかに。
そんな中、自宅で被災した外来の透析患者さんやその家族から避難させてほしいと連絡複数あり。当院は断水してはいるものの、冷房は使用可能な状況だったため、食事の提供は確約できずご自身で準備して頂くことになる旨を理解頂き、患者さんおよび患者さん家族が来院。
夕方になり19時に自衛隊から給水車が来るとの連絡あり。21時過ぎに自衛隊の給水車到着。4tの受水槽を満水にして頂いた。
月水金のクールの患者さん、36名に連絡し7月30日に来院頂くよう調整。
7月30日 (木)
朝9時に給水車到着後より透析前の洗浄や液置換などの工程を開始。自衛隊や国土交通省の給水車のおかげで透析は提供が可能だった。朝から来院頂いた患者さんには2時間待っていただくこととなったが、皆さん協力して頂いたことに感謝。
一方で、病棟の高架槽は地震で破損し水漏れがあることを確認した。入院中の患者さんや避難で受け入れている方々のトイレ用の生活用水の確保のためスタッフが球磨川に水を汲みに奔走。水の大切さを思い知る。
そこで、透析用の水を精製する過程で捨てることになる水の再利用を検討。機械の配管を切断し、子供用のプールに溜めることに成功!その後さらに改善し、病棟との連絡通路のある二階まで消火栓用のホースで運ぶことで生活用水を確保することが可能となった。
7月31日 (金)
朝6時から自衛隊に給水頂き、本日より時間通りに透析を開始することが可能となった。
無事に火木土クールの20名の透析が完了。
透析は通常は週3回行っており、3日以上あけると命に関わることがある。まずは透析を月水金・火木土の両クールの患者さんに提供できたことに胸をなでおろした。
当院を含む少数のクリニックのみ透析が継続できており、基幹病院や他クリニックでは熊本や水俣に患者送迎を行い透析をしているとのこと、自衛隊の給水にて命をつなげる医療行為が提供できていることに改めて感謝。
実は災害時に提供する透析は通常の透析とはかなり異なる。腎不全の患者さんは尿が少なくなる。尿が作れなくなると身体には水と毒素が溜まる。
水が溜まるとむくみや胸水、カリウムなどの毒素が溜まると不整脈を起こし最悪の場合は心臓が止まってしまうことがある。
通常の透析は24時間働いている腎臓の二日分のよりしっかりと透析を行うため、週3回4~5時間、週12時間の透析を行う。しかし、今回命を守るために必要なあふれた水とカリウムなどの毒素を抜くことを目的として3時間の透析に絞って行っている。分子の小さいカリウムは3時間の透析でもかなり除去できるものの、かゆみなどの原因となる大きな毒素はあまり除去できない。
8月1日 (土)
だいぶ給水のスケジュールが確立してきたため、2クールの透析を問題なく終了。
クリニックに入院している方や避難している方の生活用水に十分量確保できてきたため、クリニック前で近隣の方々への生活用水の配布を開始。
現在行っている、災害対応の透析。
普段の透析はオンライン透析濾過といって、体の中に入っても問題ないような基準の厳しいとてつもなくきれいな水を使う。一方で今回は透析に使う分には問題がなく基準は満たしていることは確認したものの、水の中のエンドトキシンがいないことまでは確認できないため、患者さんの体の中には入ってほしくない。
8月2日 (日)
震災後初めての日曜日ではあるが、火木土クールの方の3時間透析を予定通り行う。
8月1日のNHKや朝日新聞の取材に続いて、8月2日はフジテレビの取材を受ける。
2時間の取材でも放送は1分にも満たない。
災害時の透析を継続する必要性と提供できている現状への感謝。現在の被災地での困難な状況を全国に伝れるように。
余震に怯える八代の方々がテレビを見て少しでも医療の希望となるように。
当院のスタッフがより被災地で明日の透析を提供することの意義を感じ、少しでも勇気付けれるように。






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